今井博子税理士事務所のここだけの話

加速するFintechと横目で見る税理士事務所

2016.07.27 Wed

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最近、「Fintech(フィンテック)」というキーワードを随所で見るようになりました。Fintechとは「金融」×「技術」を掛けあわせた領域のことで、昨年くらいから賑わいが加速している分野です。

当事務所でも対応しているクラウド会計ソフト「freee」をはじめ、経費精算アプリや、オンライン通貨、金融機関のIT化など、幅広い分野でテクノロジーとの融合が加速しています。

「tech」つまりTechnologyで既存の常識を覆すような発展をしていく分野では、やはりIT企業を始め、スタートアップ企業、ベンチャー企業などはこうした動きに肯定的です。

それに対して、税理士事務所では、こうした先進的な試みに否定的な意見を述べることも少なくありません。

それは、企業と心臓を共にし、資金繰りなどの血液の循環をスムーズに行っていくためのパートナーであるという立場から、「安定性/安全性」を再優先にするという姿勢が反映されているように思います。

それは確かに大切なことです。

出始めのテクノロジーを利用して、少ししたらなくなってしまった、細かな対応ができなくなってしまったという自体が起これば企業のみなさまへご迷惑をお掛けしてしまいます。

そうした意味では、慎重さというのは必要不可欠です。

ただし、あまり消極的になりすぎることで、これからを担う若手経営者の方や、時代を牽引していくIT技術をもった会社さんと考え方が食い違いやすくなっていく傾向を懸念する必要もあると思います。

当事務所でも会計ソフトの「freee」の導入までは少し時間がかかってしまいました。しかし、若手企業の方々からのご要望が高まっているというお話を伺って、導入を決意しました。

既存のクライアント様に当てはめると、少し安心できなさそうなところもあると思っていたのですが、日々の進化も早く、適材適所で選択していけば良いという考え方に至りました。

それよりも、クライアントの方の選択肢を広げることは、よりストレスの無い関係性を築くために大切であると考えました。

2016年もFintechは加速し、また新しい製品がでてくるのかも知れませんが、お客様の反応を伺いながら、慎重さと積極性のバランスを持って前向きに活用していけたらと思うところです。

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